外壁落下のメカニズムとは? 外壁タイル落下を防ぐ方法はあるの?

4.外壁落下を未然に防ぐにはどうしたらいいの?

外壁落下を未然に防ぐには、定期的な検査が必要です。
分譲マンションの場合は、定期的に修繕が必要ですから、そのときに検査をしてもらうことが多いでしょう。
オーナーがいる商業ビルの場合は、オーナー自身が検査を依頼しなくてはなりません。
管理業者にすべてを任せてあるという場合は、検査の結果を必ず聞いておきましょう。
タイルの検査は、「浮き」を調べます。
「浮き」とは、タイルが外壁からどのくらい浮きあがっているか、ということ。
しっかりと外壁に接着されているのなら、浮きはありません。
診断は、外壁を叩(たた)いたり専門の器具を使ったりして行います。

5.外壁タイルを補修する方法とは?

では、外壁タイルに浮きが見つかった場合は、どのように補修するのでしょうか?
この項では、その方法をご紹介します。

5-1.壁に穴をあけて接着剤を注入する

浮きが狭い範囲で起こったときの補修方法です。
タイルの上から穴をあけて接着剤を注入して、タイルを再度接着します。
最も簡単な補修方法ですが、浮きが広範囲にわたった場合はできません。
また、接着剤を注入してもうまくくっつかない場合もあるのです。

5-2.くさびなどで外壁にタイルを固定する

この方法は、くさびなどをタイルの上から外壁に打ちこみ、外壁タイルの落下を防ぎます。
接着剤を再度つけるよりも、強度が増すのです。
外壁タイルの浮きが広範囲にわたっている場合は、この方法を使う場合が多いでしょう。

5-3.外壁タイルの上から、別の外壁をかぶせる

外壁タイルの劣化が激しい場合は、別の外壁を上からかぶせてしまうという方法もあります。
タイルをすべて撤去して、また新しい外壁材をはるのはコストと手間がかかるでしょう。
ですから、外壁タイルの上から別の外壁をかぶせてしまうのです。
これならば、タイルを壊す必要はありません。
しかし、これは外壁を2重にしているようなものです。
ですから、外壁自体に重い負担がかかります。
軽い外壁材を選んだとしても、1トン以上の負荷が新たにかかるでしょう。
ですから、外壁自体の強度を計算してから工事を始めてください。
この方法が最もお金と時間がかかるので、分譲マンションで行う場合は住民の理解を得ることが大切です。

6.おわりに

いかがでしたか?
今回は外壁タイル落下の原因とその対処法をご紹介しました。
まとめると

  • 外壁タイルは接着剤が劣化すれば落下しやすい。
  • 外壁落下が起きれば、大事故になる可能性がある。
  • タイルはほかの外壁材に比べてはがれやすい。
  • 定期的にタイルの検査をして、補修工事を行おう。

ということです。
欧米では、タイルはいつか落下するものと考えられているので外壁に使われることはあまりないといいます。
しかし、日本ではタイル張りの壁を持つマンションや商業ビルがたくさんあるのです。
現在は、技術も進歩して「これがタイル?」と思うデザインも増えています。
ですから、自分の住んでいる家の外壁にタイルが使われていても、気がつかない場合もあるかもしれません。
また、台風など大きな災害が起きた後は、できるだけ早くタイルの確認をしましょう。
暴風でタイルが飛ぶという可能性もゼロではありません。
タイルのはがれをそのままにしておくとそこから雨水などが入りこみ、もっと劣化が進みます。
ですから1枚でもタイルがはがれたら、放っておいてはいけません。

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