大規模修繕工事の費用はどのくらい? マンション・ビルのオーナーは必見!

マンションやビルは、定期的に修繕工事をしていかなければなりません。マンション・ビルの強度や耐久性を高め、維持するためにも必要な工事になります。大規模修繕工事になりますが、最も気になるのは“費用”でしょう。大規模修繕にかかる費用はどのくらいになるのか、気になっているオーナーも多いと思います。

そこで、大規模修繕工事の必要性や費用、工事期間について説明しましょう。気になっている人は、ぜひチェックしてくださいね。

  1. 大規模修繕工事とは?
  2. 大規模修繕工事の費用
  3. 大規模修繕工事の工事期間

大規模修繕工事の費用はどのくらい?

1.大規模修繕工事とは?

大規模修繕工事とは?

大規模修繕工事には、さまざまな内容があります。適切なタイミングで修繕工事をしなければ、マンション・ビルの耐久性にかかわるでしょう。大規模修繕工事の内容と必要性について説明します。

1-1.大規模修繕工事の内容

マンションやビルなどの大規模修繕工事は、さまざまな内容があります。全体的に修繕することもありますが、部分によって適切なタイミングが異なるため、しっかり把握しておかなければなりません。

たとえば、外壁の塗装工事は、およそ10年~12年ごとに再塗装をする必要があります。外壁は、外部に触れている部分なので定期的に修繕していかなければならないでしょう。外壁の状態が悪いと耐久性だけでなく、外観も悪くなってしまいます。

鋼製建具や金物の塗装工事は、5年ごと、屋上やタイル外壁目地の防水なら10年~17年ごとが適切です。自分が所有しているマンション・ビルの状態を確認しながら、適切な修繕工事をしていきましょう。

1-2.大規模修繕工事の方法は?

大規模修繕工事の方法は、マンション・ビルなど建物の劣化診断から判断します。どのような部分が劣化しているのか、どこを修繕しなければならないのか調査結果によって判明するのです。

そのため、劣化状況が悪ければ悪いほど、修繕しなければならないところが増えるでしょう。修繕工事をするには、長期修繕計画が必要になります。長期修繕計画の中に、大規模修繕工事があるのです。業者に依頼すると、最初に劣化診断をします。

劣化診断から業者との打ち合わせを繰り返し、工事の見積もりを出していくのです。足場が必要なところは、しっかり足場を作り、補修を進めることになります。大規模になるからこそ、長期修繕計画・大規模修繕工事の計画書、診断結果の書類を確かめなければなりません。

1-3.大規模修繕工事の必要性

大規模になるマンションやビルは、ほとんどがコンクリート・鉄筋・鉄骨で構成しています。電気・給配水管などの設備もしっかり点検しなければなりません。大規模修繕工事の必要性は、建物の老朽化を防ぐことにあります。マンションやビルは、経年劣化が目立ち、1つの部分が劣化すると建物全体の老朽化につながるのです。

そのため、定期的に大規模修繕工事をすることで、少しでも老朽化を防げるでしょう。建物の老朽化防止はもちろん、マンションやビルで生活している人の安全性を高めることもできるのです。マンションやビルのオーナーは、大規模修繕工事の必要性をきちんと把握しておいてくださいね。

大規模修繕工事は、マンションの寿命を延ばすために必要なんですね。
はい。外壁塗装の塗り直しもその1つです。

2.大規模修繕工事の費用

大規模修繕工事の費用

2-1.相場はどのくらいになる?

マンション・ビルの大規模修繕工事を検討しているほとんどの人が「費用」について気になっているでしょう。大規模修繕工事にかかる費用は大きいですが、できるだけ抑えておきたいものです。大規模修繕工事にかかる費用相場は、いったいどのくらいになるのでしょうか。

修繕内容にもよりますが、戸数×100万円と考えてください。つまり、40戸あるマンションの場合、およそ4,000万円かかることになります。とても大きい金額ですよね。修繕内容によっては100万円以内で収まるケースもありますが、100万円は見てもらった方が良いでしょう。

あくまで1つの目安になるので、まずは、劣化診断を依頼してください。どこを修繕すれば良いのか、建物の状態によって費用も変わってくるでしょう。

2-2.できるだけ費用を抑えるための方法

大規模修繕工事にかかる費用は、思っている以上に多額なお金を必要とします。誰だって、費用はできる限り安く済ませたいものです。そこで、オススメの方法があります。「無足場工法」です。

無足場工法とは、足場を作らずに建物の補修をする方法になります。一般的に、大規模修繕工事をすると、「足場」を作るところから始まるでしょう。しかし、修繕工事の費用には足場にかかる費用も含まれています。

そのため、足場をなくすことでいくらか修繕費用を抑えることができるのです。無足場工法をしている業者はあるので、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。できるだけ安く修繕工事を済ませたいオーナーに、オススメしたい方法になっています。

費用は数千万円になることも珍しくないんですね。
はい。ですから、積立をしておきます。

3.大規模修繕工事の工事期間

大規模修繕工事の工事期間

3-1.大規模修繕工事の期間はどのくらい?

建物の劣化状態にもよりますが、50戸以内のマンションならば修繕工事は、およそ2か月~3か月になるでしょう。50戸以上のマンションなら3か月~半年になります。およその目安は、このくらいになると考えてください。戸数が多いマンションほど期間は長引いてしまいますが、耐久性を維持するためには大切なことです。

きちんと住民たちへ大規模修繕工事の了解を得てから始めてくださいね。1戸ずつ挨拶して回るのは大変です。そのため、修繕工事の説明会を開きます。説明会では、施工スケジュールや居住者へのお願い、安全・防犯対策、連絡方法や苦情窓口などの説明をしなければなりません。大規模修繕工事にかかる期間もきちんと伝えましょう。

3-2.12年~15年ごとに修繕工事をする

マンションやビルの規模にもよりますが、ほとんどは12年~15年のサイクルで修繕工事をしています。定期的に大規模修繕工事をすることで、建物の耐久性や強度、キレイな外観を保ち続けることができるでしょう。

また、修繕工事にかかる費用も抑えることができます。定期的に修繕工事をしなければ、劣化状態がひどくなるでしょう。ひどくなると同時に、修繕工事の費用も高くなってしまいます。できるだけ費用を抑えたいオーナーは、定期的に修繕工事をしてくださいね。メンテナンス・点検を怠るほど、工事費用が高くなってしまうことを覚えておきましょう。

1か月以上はかかるんですね。
はい。長ければ半年近くかかることもあります。

まとめ

大規模修繕工事についてのまとめ

大規模修繕工事の内容や方法、費用、工事期間について説明しました。大規模のマンションやビルになるほど、修繕工事は大がかりになってしまいます。しかし、定期的に工事することで建物の外観・耐久性が維持できるでしょう。マンションやビルの劣化状態によって、修繕内容が異なります。

修繕工事をする前に、劣化診断を業者に依頼しましょう。劣化診断の結果から、施さなければならない修繕内容が分かります。診断結果から、適切な修繕内容・計画を業者と一緒に立てていきましょう。スケジュールや修繕内容をきちんと話し合うことが大切なポイントです。

  • 大規模修繕工事の内容はさまざま
  • 劣化診断から方法・内容を決める
  • 建物全体の老朽化を防ぐため
  • 相場はおよそ戸数×100万円
  • 無足場工法は費用を抑えることができる
  • 大規模修繕工事期間は2か月~半年
  • 12年~15年ごとに修繕工事をする

以上のチェックポイントは、ぜひ押さえておいてください。できるだけ費用を抑えたいオーナーは、無足場工法を考えてみてはいかがでしょうか。無足場工法は、足場にかかる費用を抑えることができます。費用を節約したいなら、ぜひチェックしてくださいね。

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