被害が大きくなる前に?! 外壁のひび割れを補修する方法

古い家やマンションの外壁をふと見てみると、少しひびが入っているのを見つけることがあるでしょう。建物もモノですので、時間と共に劣化していきます。
このひび割れですが、無視しておくとどんどん大きくなって修復が困難なものになってしまうことも。それだけでなく、家屋の二次災害に原因となります。
ひびをみつけても無視するのではなくて、見つけたときの補修方法を確認していきましょう。

目次

  1. 外壁のひび割れの原因
  2. ひび割れの種類
  3. ひび割れがあったとき……
  4. 程度によるひび割れ補修方法
  5. 業者に依頼するとき注意したいこと
  6. まとめ

1.外壁のひび割れの原因

外壁がひび割れてしまうのは、年月の経過もありますが他にも様々な要因が考えられます。ここではその原因を見ていきましょう。

1-1.自動車・電車などによる振動

家やマンションの近くに国道・電車の線路があると、それらの振動により外壁が揺らされてしまうことに。振動によって外壁に力が何度も加わることで、耐え切れなくなった部分からひびが生じていくのです。

1-2.外壁の乾燥

外壁部分から水分が無くなって乾燥すると、壁が収縮します。そのとき壁に無理な力が生じてしまい、ひびが生じてしまうのです。
これは壁に水が付着してしまうと、それを吸う性質があるため。それが乾燥するとき、収縮が発生してひびになります。

1-3.地震による影響

電車などの振動と同じかもしれませんが、小さい振動で徐々に内側から割れるのとは意味が異なるようです。地震の場合は外側から大きな力が掛かることで、建物が歪んで変形します。それがひびの原因につながるのです。

1-4建物の不同沈下

不同沈下とは、建物が不揃いに沈下を起こすこと。家が均等に落ちていくのではなく、斜めに傾くような状態になっていきます。不同沈下になると、建物を支える部材が歪んで、ひびが発生してしまうのです。

1-5.塗膜の劣化

建物の表面に施す塗装は、光・水・空気から外壁を保護する役割があります。しかし、それも年月を重ねることで劣化し、剥がれた部分からひびになっていくのです。

2.ひび割れの種類

外壁にひびを発生させる原因が様々あるように、ひび割れにもさまざま。ここではそのひび割れの種類に関して確認していきましょう。

2-1.ヘアクラック

ヘアクラックとは名前の通り、髪毛のような細い短いひび割れの総称です。
年月が経つことで塗膜が劣化することで発生したり、塗装時の不適切な塗装作業などが主な原因とされています。

2-2.乾燥クラック

乾燥すると水分の蒸発などにより、収縮が発生するのはさきほど確認しましたね。そのひび割れを総称して乾燥クラックといいます。

2-3.構造クラック

構造クラックとは

  • 建物の構造的な欠陥
  • 凍結と融解の繰り返し
  • 建物の不同沈下

などから発生するひび割れのこと。建物が大きく揺れたりすると、構造に歪みが生じて外壁にひびを生んでしまうようです。

2-4.縁切れによるクラック

外壁は基本的に、一度に一面の壁を仕上げます。しかし、何らかの事情で作業を中止したり、部分的にやり直したりすると、古い面と新しい面の間にひび割れが生じることに。そのようなひび割れを、縁切れクラックといいます。

3.ひび割れがあったとき……

3-1.見つけたら放っておかない

自分の所有する家やマンションにひびがあったとき「小さいから大丈夫だろう」と、油断するのは注意です。
そのひびを放っておくと、そこから雨漏りが始まり、中の金属を腐食していきます。ほかにも、中から爆発してコンクリを破壊する可能性もあり得るでしょう。
そうなってしまうと、塗装工事ではどうにもなりません。小さいものであれば自分でも補修をすることが出来るので、ひびの状態に合わせて対応を考えましょう。

3-2.自分でもひびの状態を確認する

「自分には何もわからない」と業者に任せるのではなく、自分の目でひび割れの状態を確認することがタイセルです。もちろん、素人が見ただけでは状況把握は難しいですが、ひび割れを確認しておかないと、必要ない場所まで補修されて無駄に請求される可能性があります。
また、高い所は仕方ないかもしれませんが、見られる部分は努力してみるべきです。ひび割れの部分を把握していれば作業中もどのように直しているのかわかりますし、工事が終わったあと仕上がり具合を確認することができます。
必ず自分の目で見て、場所と状況を知っておきましょう。

4程度によるひび割れ修復方法

4-1.小さいヒビの場合

外壁のひび割れは雨漏りの原因となります。そうなる前に、ひびを埋めてしまいましょう。ひびを埋める方法として、外壁のひびに

  • ウレタン塗料材
  • 変成シリコンのコーキング材

で埋めておきます。 細いひびであれば塗装しただけでもある程度は埋まりますが、大き目のひびはこれら2つの資材で埋めておきましょう。
最近ではホームセンターなどで売っている「ひび割れ補修材」があり、これを使うだけでも効果は大きいです。

4-2.ひびが大きい場合

ひびが大きい場合、塗装だけでは補修することはできません。大きなひびは電動工具であらかじめ削り、シーリング材やモルタル樹脂というもので埋めていきます。この削り込み方には、2通りの方法があるのでご紹介しましょう。

4-3Uカット

ひび割れにシーリング材や樹脂モルタルを注入するため、ひびを補修しやすいように加工します。そのほうほうの1つが「Uカット」と呼ばれるものです。
Uカットはひびの部分を大きく切り出すため、その後の作業が非常に進みます。そのため初心者に行われるのが多いのが特徴です。しかし、切り込む量が多いため粉塵量も多くなってしまうのが欠点といえるでしょう。

4-4Vカット

的確にひびの部分を切り出すような方法をVカットと言います。無駄を省いた作業のためスムーズに進み、Uカットと比較すれば粉塵も少なくて済むのが特徴です。しかし、技術がないと作業部分がガタガタになり、構想通りのカットをするには技術が必要となります。

4-5.ひび割れの動きに追従する塗料を使用する

ひび割れの補修が終わると、他の壁との色合いを同じようにするため塗装を行うのが通例です。そのとき、再びひびが発生しないように「弾性塗料」というものを塗ることがあります。
「弾性塗料」とは、再びひびが入ったとしても、塗膜が伸びてひびの動きを追従し、ひびの発生を防ぐことを目的として作られた塗料です。
この塗料は便利なのですが、サイディング外壁には塗らないことをおススメします。サイディング外壁は断熱材が含まれており、弾性塗料が膨らんでしまうからです。また、弾力塗料の特徴である追従性が、このサイディング外壁では効果が出ません。

5.業者に依頼するとき注意したいこと

自分で補修できるレベルであればいいのですが、大きい場合は業者に頼む方が無難です。ここでは、業者に頼むとき注意しておきたいことを押さえていきます。

5-1.見積もりをきちんと出す

業者によっては広告とは違った形で見積もりを行い、自分が事前に調べた金額とは違う料金になることも。外装補修を依頼するときは、複数の業者に見積もりを取ってもらってから依頼しましょう。

5-2.アフターフォローがある

補修後にも問題があったとき、フォローをしてくれるかどうかも確認しておくのをおススメします。もしものときの対応を考えておきましょう。

5-3.ある程度、ひびの状態を知っておく

業者によっては必要でない部分まで補修しようとします。依頼する前には、必ず自分の建物の状況を確認しておきましょう。

6.まとめ

いかがでしたでしょうか?
この記事では外壁のひび割れに関する補修方法を中心に紹介してきました。さいごにまとめておきましょう。

  • ひび割れには様々な原因がある
  • ひび割れを見つけたら、その状態を確認する
  • 直せるひび割れは、自分で直してみる
  • どうしても無理なものは業者に頼む
  • 業者に頼むときは、必ず見積もりを出してもらう

はじめは些細なひび割れも、次第に大きなって水や風が漏れ出すことも少なくありません。ひびを見つけたら、その程度を必ず確認しておきましょう。

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