コンクリートの防水塗装のやり方は?雨漏りの補修もできるの?

コンクリートは、木材と同じくらい利用されている建材です。マンションなど高層住宅はコンクリート製のものが大半でしょう。

また、壁や屋上など一部がコンクリート製という住宅も多いです。しかし、コンクリート自体は防水機能が低いことはあまり知られていません。

では、コンクリートを防水仕様にするにはどうしたらよいでしょうか?

そこで今回は、コンクリート外壁の防水塗装についてご説明します。防水塗装というと雨漏りの補修の際に行うものというイメージもありますが、これを怠ると建物自体の寿命が縮む可能性もあるのです。築年数のたったコンクリート製の住宅に住んでいるという方は、ぜひ記事を読んでみてください。防水塗装の大切さがわかります。

  1. コンクリート外壁に防水塗装をするメリット
  2. 防水塗料の種類は?
  3. DIYで防水塗料を塗ることは可能?
  4. 業者を選ぶ際の注意点は?
  5. 足場なしの外壁工事ならオフィスチャンプ

コンクリートの防水塗装のやり方とは?

1.コンクリート外壁に防水塗装をするメリット

コンクリート外壁に防水塗装をするメリットとは?

この項では、コンクリート壁に防水塗装を行うことによる効果やメリットをご紹介します。

屋上やベランダなどに防水工事をすることはあるけれど、コンクリートの外壁はうちっぱなしというイメージがある方も多いでしょう。しかし、コンクリートに防水塗装をすれば、こんなメリットがあるのです。

1-1.コンクリートは雨で劣化していく?

コンクリートは木と並んで最もポピュラーな建材です。丈夫で加工が容易のため、一般住宅だけでなくビルや橋、ダムなどの大型建造物の多くがコンクリートで作られています。また、コンクリート打ちっぱなしの外壁を持つ住宅は、オシャレで人気があるでしょう。しかし、コンクリートは決して雨に強くありません。

雨ざらしのコンクリートは砂や砂利を結合しているセメント成分が劣化し、流出してしまうのです。古いコンクリートの表面がぼろぼろとはがれたり、大きな石がいくつも表層に現れているのを見たことがありませんか?

それが、セメント成分が流れだしたコンクリートの特徴です。こうなると、強度も下がってくるでしょう。また、酸性雨が多く降る地域ですと劣化速度は一層早くなります。

1-2.防水塗装をしっかりおこなうメリット

コンクリートが劣化してくると、強度が下がるだけではありません。コンクリートの壁の中には、鉄骨が入っているものもあるでしょう。コンクリートの内部にまで雨がしみこめば、鉄骨がさびてもろくなります。

また、コンクリート内部にたまった雨水は、藻やカビを発生させる原因になるのです。さらに、コンクリートは自然なグレーが魅力のひとつですが、長い間雨ざらしになっていると退色して見栄えが悪くなります。

防水塗装を行えば、このような雨水による劣化を可能な限り防ぐことができるでしょう。
コンクリート打ちっぱなしの外壁などは、一見するとなんの下降もされていないように見えます。

しかし、ほとんどのコンクリート製の建造物は無色透明の防水塗料が塗られているのです。でも、無色透明の防水塗料は目立たない反面劣化もわかりにくいでしょう。塗料の寿命はおおよそ10年と言われていますが、だいたい8年を過ぎてコンクリートの汚れが目立って来たら、塗り替え時だと考えましょう。

1-3.雨漏りの補修にも効果的?

雨漏りというと天井から起こるもの、というイメージがありますが、壁からも雨漏りは起こるのです。特に暴風雨の際には、外壁に多量の雨水が当たります。台風の季節などは外壁からの雨漏りが起こりやすいでしょう。

外壁からの雨漏りの特徴は、にじむように少しずつ水が浸透してくることです。ですから、壁の劣化がすすまないと雨漏りに気づかないことも多いでしょう。防水塗料を塗ると、そんな外壁からの雨漏りをある程度補修できます。

とくにまだ初期の段階ならば、塗料さえ塗れば雨漏りが止まるケースも多いでしょう。

コンクリートでも劣化はするものなんですね。
雨水による劣化は防水塗装を行うことで可能な限り防ぐことができます。

2.防水塗料の種類は?

防水塗料の種類とは?

外壁用の防水塗料には大きく

  • アクリル
  • ウレタン
  • シリコン
  • フッ素

の4種類があります。

そのうちコンクリート製の壁に使われることが多いのは、シリコン塗料とフッ素塗料です。どちらも耐久性が長いのが特徴で、12年~15年の寿命があります。どちらを選択するかは、予算に合わせてきめるとよいでしょう。

外壁用の防水塗料には4種類もあるんですね。
コンクリート製の壁に使われることが多いのは、シリコン塗料とフッ素塗料で、12年~15年の寿命があると言われています。

3.DIYで防水塗料を塗ることは可能?

DIYで防水塗料を塗ることは可能?

ホームセンターなどに行けば、シリコン塗料もフッ素塗料も販売されています。「自分で塗ったほうが安上がりだ」と思う方もいるかもしれません。

しかしコンクリート壁に防水効果を持たせるためには、ある程度の厚みを持たせて塗料をぬる必要があります。塗料を広い面積に一定の厚さで塗ることは、大変難しいです。塗料メーカーの中には、塗装業者向けの講習会を開いている所さえあります。

ですから、「自分で塗ったほうが安上がりだ」と思ってチャレンジしても、満足な防水効果は得られません。ぜひプロに依頼してください。

4.業者を選ぶ際の注意点は?

業者を選ぶ際の注意点とは?

では最後に、業者に塗装工事を依頼する際の注意点をご紹介します。どこに注意すれば、満足いく工事をしてもらえるのでしょうか?

4-1.安いだけの業者には要注意

業者を選ぶ際、安さを基準にする方も多いでしょう。実際に、安さを売り物にしている業者はたくさんあります。その安さが企業努力の結果ならば、問題ありません。しかし、本来はかけるべき手間や材料を節約して、工賃を安くする業者は問題です。

特に塗料を不当に節約されると、防水効果が得られません。他の業者に比べて格段に安い業者があったとしても、すぐには依頼せずに安さの理由を聞きましょう。はっきりと答えられないようなら要注意です。

4-2.打ち合わせをしっかりしてくれる業者を選ぼう

外壁の塗装は、ご近所に影響が出る場合もあります。また、外壁塗装をする場合は足場を組むのが一般的ですが、現在はあえて足場を組まずに作業する業者もいるのです。危ないようですが、住宅街や建物が密集している場所の工事は足場が邪魔になることも多いでしょう。

しかし、どのような方法で工事をしても、依頼主の意向も聞かずに工事を始めるような業者は信頼できません。依頼主は素人ですから、いろいろと質問したいこともあるでしょう。

その時に、丁寧に答えてくれる業者に仕事を依頼してください。「黙って任せておいてください」という態度の業者では、トラブルになりやすいです。

また、気になることがあれば走り書き程度でもよいので、打ち合わせ内容をメモしておきましょう。

安さだけで選んではいけないんですね。
トラブルにならないように、なにごとも丁寧に答えてくれる信頼のおける業者に依頼するようにしましょう。

5.足場なしの外壁工事ならオフィスチャンプ

有限会社オフィスチャンプでは足場を設けない外壁工事や塗装を行っている業者です。外壁塗装は足場を組んでいて行うのが一般的というイメージがあります。しかし、建物の状態や入っているテナントによっては足場を組むのが難しいこともあるでしょう。

この問題を解決するのが、足場なし工法です。足場を設けない工事方法だと、費用が安くなるだけでなく、工期も短縮もできます。まずはご相談ください。

無足場工法のオフィスチャンプ

おわりに

コンクリートの防水塗装についてのまとめ

今回はコンクリートの防水塗装についてご紹介しました。

まとめると

  • コンクリートは意外と雨に弱い
  • コンクリートが劣化するともろくなり、建物の寿命も短くなる
  • 塗装には技術がいるのでプロの業者に任せよう

ということです。

家は10年ごとにリフォームが必要、といわれていますが外壁などは忘れがちになります。しかし、外壁は家を守る鎧のようなものです。それが劣化すれば、家本体も傷いて寿命が短くなるでしょう。10年ごとに外壁塗装をするには、当然お金もかかります。

しかし、外壁の劣化を放っておけば、後で修理に費用がかかるでしょう。「最近家の汚れが目立ってきたな」と思ったら、ぜひ業者に点検を依頼してください。今は業者によってはローンを組むこともできます。「うちはコンクリート製の外壁だから安心」とは言えません。

特に工場地帯のすぐそばに住んでいる人は、酸性雨による劣化の心配もあります。こまめにコンクリートの壁を点検しておきましょう。

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