外壁に防水対策は必須!? 防水の種類や方法を紹介

防水『防水対策』というと、スマートフォンなどの電子機器や衣服に施すイメージがありますが、住宅やビルの外壁にも防水対策は必須なのです。
それはいったいなぜでしょうか?
そこで今回は外壁の防水対策についてご紹介しましょう。
ビルや住宅の外壁はモルタルやコンクリートですが、素材自体に防水効果があるようなイメージがありますね。
でもそれは誤ったイメージなんです。
これから家を建てるという方や、「外壁が劣化してきたので修理をしたい」という方はぜひ読んでみてくださいね。

1.外壁に防水対策が必要な理由とは?

この項では、外壁に防水対策が必要な理由をご紹介していきます。
防水対策をしても外壁の見た目に変化はありません。
しかしこれを怠ると大変なことになるんですよ。

1-1.水にぬれた外壁は劣化が早まる

コンクリートなど外壁に使われる素材は、それ自体が防水効果を持っているというイメージがありますが、それは間違いです。
外壁は、防水塗装や防水シートを張るなどして、初めて防水効果が生まれるのですね。
この防水加工は残念ながら永久的に効果が続くわけではありません。
年月とともに効果は薄れ、やがて防水効果がなくなってしまいます。
無防備になった外壁は、雨が降るたびにコンクリートやモルタルが劣化していくでしょう。
つまり、建物自体の寿命が縮まっていくのです。

1-2.見た目が悪くなるだけではない

古いビルや住宅の外壁に大きくひびが入っているのを見たことがある、という方は多いでしょう。
あれは、外壁の防水機能が低下したため、外壁の中に雨水がしみこんで外壁を劣化させてしまった結果という場合もあるのです。
このようになったら、見た目が悪いのはもちろんのこと、外壁の一部がはがれおち通行人を怪我させてしまう恐れもあるでしょう。
そうなった場合の責任は、オーナーが負わねばならず、多額の賠償金を支払わなくてはならないかもしれません。
また、ビルや住宅の外壁が化粧タイルなどで覆われている場合はその下で劣化が進むこともあり、発見が遅れることも多いのです。

1-3.耐震機能も落ちる

ここ20年の間で、日本では震度6を超える地震が何度も発生しています。
人々の防災意識は高まり、建物も耐震や免震構造のものが増えていますね。
しかし、防水機能が低下し、雨水が外壁から内部に入り込み鉄骨などを腐食させてしまえば、耐震機能も低下してしまいます。
耐震工事をしっかりとしていたはずなのに、地震にあったら大きな被害が出てしまった建物、というのは実は防水機能が劣化していた場合もあるのですね。

2.外壁の防水対策の種類とは?

では、外壁の防水対策にはどのような種類があるのでしょうか。この項ではそれをご紹介していきます。

2-1.防水塗料

もっともポピュラーな防水対策は、外壁に防水機能がある塗料を塗布することです。
外壁の塗り直しをする場合は、防水塗料が使われることが多いでしょう。
しかし、防水塗料は塗り方に技術が必要で、商品によっては一定の厚さで塗らないと効果が出ないというものもあります。
防水塗料の塗布を依頼する場合は、実績のある業者に依頼をすることが大切なのですね。

2-2.防水材

防水塗料によく似ていますが、無色透明のものが多く、ビルや住宅の外観を変えずに防水機能を強化することができます。
商品によっていろいろな特徴があるので、『防水材を塗布したい』という場合は業者と相談して家の外壁にあったものを選びましょう。
なお、ホームセンターなどにも防水材が売っていますが、これはあくまでも応急処置用のもの。
使う際には注意書きをよく読んで、用法と用量を守って使ってください。

2-3.防水シート

こちらは木造住宅に使われることが多くなっています。
防水シートというと青いビニル製のものをつい連想しがちですが、外壁に使われる防水シートは無色透明です。
単に雨水の侵入を防ぐだけでなく、家の内部で発生した湿気や水分を外に排出する効果も兼ね備えています。
防水シートの施工工事は素人ではできませんので、必ず業者に依頼しましょう。

3.外壁の防水工事をやりなおす時期の目安とは?

前述したように、外壁の防水対策は年月とともに効果が薄くなっていきます。
この項では、防水工事をやりなおす目安をご紹介しましょう。

3-1.外壁がひび割れてきた

一番わかりやすい目安です。しかし、ここまで劣化が進んでしまうと外壁の内部も劣化していることが考えられるでしょう。
できましたらこうなる前に外壁の防水工事をやり直すことが大切です。

3-2.シーリングのひび割れ

シーリングとは、外壁のつなぎ目を塞ぐ充填剤のこと。
これがひび割れてきたり切れたりしたら、防水機能も低下している証です。
できるだけ早く防水工事をやり直しましょう。
なお、シーリング材だけを充填する人もいますが、時間がたてば元通りになってしまいます。
素人対策はせず、早めに業者に外壁の状態を確認してもらいましょう。

3-3.チョーキングの発生

チョーキングとは、外壁をこすると手に白い粉がつく現象をいいます。
これも外壁塗料が劣化してきた証です。でもこれは一番軽度なもの。
この時点で防水工事をやり直せば、外壁にダメージはほとんどありません。
そのほかにも、「化粧タイルが浮いてきた」「壁にコケや藻が生えてきた」などの状態になったら、防水機能が低下している証です。
普段から外壁を定期的にチェックしておけば、異常を早く発見できるでしょう。

4.業者に工事を依頼する際の注意点

では、防水対策工事を業者に依頼する際は、どのような点に注意すればよいのでしょうか。
この項では、それをご紹介していきます。

4-1.値段だけで業者を決めない

「防水工事をやり直したいけれど、費用はできるだけ安くしたい」と思っている方は多いでしょう。
しかし、防水塗料や防水材というのは安いものではありません。
防水機能が高いものほど値段が高いのが一般的です。
つまり、費用が安いということは、塗料や防水材を不当に倹約している可能性があるのですね。
もちろん企業努力によって安い価格で工事を請け負ってくれる業者もいるでしょう。
しかし、やけに安い金額で工事を請け負うという業者は注意が必要です。

4-2.事前調査をしない業者は注意が必要

外壁の防水工事をする前に、多くの業者が外壁の現状をチェックします。
一見すると問題がないように見えても、調査をすることでわかることもあるでしょう。
しかし、中にはろくに調査もせずに工事を始めようとする業者もいます。このような業者は信用ができません。
「うちは長年の経験があるから、見るだけで外壁の状態が分かる」などという言葉でごまかされないようにしましょう。

4-3.業者とのやり取りはメモに取っておこう

工事後のトラブルを防ぐために、業者とのやり取りをメモに取っておくと安心できます。
信頼できる業者でも、担当者と施工者が違う場合は行き違いが生まれることもあるでしょう。
また、施工後に何らかの問題が生じた場合、やり取りをメモに取ってあれば責任の所在を明らかにしやすいです。
信頼できる業者はアフターフォローも手厚いので、施工後に何かあった場合はすぐに相談をしましょう。

おわりに

いかがでしたでしょうか。
今回は外壁の防水対策の重要性などについてご紹介しました。
まとめると

  • 外壁素材自体に防水効果はない。
  • 外壁の防水対策は半永久的に持つものではない。
  • 外壁の防水対策を怠ると、建物自体の寿命が短くなる。
  • 値段だけで防水工事をしてくれる業者を選ばない。

ということです。外壁の防水工事はある程度のお金がかかりますが、放置していればあとでもっとお金がかかります。
今はリフォームローンなども利用できますので、防水効果が劣化してきたらできるだけ早く再工事を行いましょう。

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